ごあいさつ

河合学園 学園長

保育施設が不足した時代、一人でも多くの子どもが自然豊かな環境でのびのびと教育を受けられるようにしたいとの想いから、創立者河合陽徳により河合学園が創立されたのは、1952年(昭和27年)のことです。開園当初の幼稚園は金沢高校敷地内に立地し、高校生のお兄さんお姉さんと一緒に行事をおこなうこともありました。周囲には一面の田んぼ。今の泉本町とはまるで違う景色が広がっていました。以来、子どもたちを取り巻く学園内外の環境は、日々、年々、変化してきました。そのような中でも、創立者の子どもたちに対するまなざしは、学園の教職員に変わることなく引き継がれています。

緑あふれる自然いっぱいの環境で、身体をいっぱいにつかって思いっきり遊んでほしい。 多様な経験を重ねながら自然や身の回りのものに対する豊かな感性を育んでほしい。 他者を自分と同じように大切にできる人になってほしい。 自分の気持ちをしっかりと伝えられる人になってほしい。 その根幹には、「強く、明るく、賢い子」の教育目標があります。河合学園が子どもたちに期待する姿です。

  • 強 く

    健康でへこたれない強い心

  • 明るく

    明朗、快活で誰とでも仲良く遊ぶ

  • 賢い子

    思いやりと感謝の心

強さと明るさと賢さをもって、自らと周囲の人の幸福をみつけ、人生を力強く切り拓いていくことのできる人になることを願い、教職員は、子どもたちとの一日一日を大切に過ごしています。

保護者、地域のみなさまのあたたかいご支援のもと、河合学園はこれまで多くの子どもたちを社会に送り出すことができました。金沢市内の4か園では、今日も子どもたちが園庭を思いっきり駆けまわっています。これからも、地域のそして日本の社会を担う次世代の子どもたちの、育ちとまなびの場となれるよう、河合学園教職員一同努力してまいります。

河合学園 学園長河合 敦夫

河合学園の歩み

昭和27年(1952年) 10月10日 泉本町幼児園開園(創立者 河合 陽徳)
昭和28年(1953年) かわい幼稚園として認可を受ける
昭和51年(1976年) 第二かわい幼稚園設立(金沢市入江)
昭和52年(1977年) 伏見かわい幼稚園設立(金沢市米泉町)
昭和54年(1979年) みどりかわい幼稚園設立(金沢市上安原)
令和2年(2020年) みどりかわい幼稚園が幼稚園型認定こども園に移行
令和4年(2022年) かわい幼稚園、第二かわい幼稚園、
伏見かわい幼稚園が幼稚園型認定こども園に移行
系列校

金沢高等学校1928年創立・金沢市泉本町

富山第一高等学校1959年創立・富山市向新庄町

富山カワイ幼稚園1968年創立・富山市向新庄町

かわい幼稚園 園舎
  • 自然豊かな環境を、子どもたちに

    自然豊かな環境を、子どもたちに

    豊かな自然の中でのびのびと遊べる場所を子どもたちに、との創立者の想いから、昭和27年(1952年)金沢高校敷地内に泉本町幼児園が開園。第1回入園式は、10月10日午前10時に挙行されました。

    創立当初の金沢高校内の園舎

  • スクールバスで毎日安心

    スクールバスで毎日安心

    開園当初から3台のスクールバスを運行。専用バスで送迎する幼稚園は当時としては珍しく、北陸地方初だったようです。遠方の子どもたちも安全に登園できるようにとの配慮のもと、多くの家庭に開かれた幼稚園としてスタートしました。

    当時の学園案内パンフレット

  • 芝生のひろびろ園庭

    芝生のひろびろ園庭

    緑あふれる芝生の園庭では子どもたちがのびのびと遊んでいました。ひろびろとした環境で元気いっぱいに子どもたちが遊ぶ光景は、開園当初から今まで変わらない河合学園の1コマです。

    創立当初の園庭風景

  • 雪にも負けず

    雪にも負けず

    晴れの日も、雨の日も、雪の日も。子どもたちは今と変わらず、毎日元気に登園していました。雪の日もスクールバスがあるおかげで遠方からも安心して登園できました。

    昭和20〜30年代 雪の日の登園風景

  • 自然の中へ、出かけよう

    自然の中へ、出かけよう

    遠足では、近隣の自然あふれる野山へ出かけることも多かったようです。自然の中で遊ぶ経験を大切にする学園の教育は、今日まで変わらず受け継がれています。河合学園の子どもたちは、今も自然の中へ出かける遠足が大好きです。

    昭和28年頃 向山(現在の卯辰山)遠足

  • お兄さん、お姉さんと一緒に

    お兄さん、お姉さんと一緒に

    金沢高校と合同運動会を開催していた時期もありました。やさしいお兄さん、お姉さんに応援され、ときに手をとってもらいながら子どもたちが一生懸命に走る、ほほえましい行事でした。現在も地域の学校との交流を大切にしています。

    創立当初の金沢高校との合同運動会での高・幼リレーのバトンタッチの1コマ

  • 1人1台のオルガン教室

    1人1台のオルガン教室

    子どもたちが熱中できるものを見つけられるように。いろいろなことに挑戦することで、それぞれの興味や関心の対象を広げられる環境を大切にしてきました。1人1台のオルガン教室を実施していた時期もありました。

  • 漢字教室

    漢字教室

    幼稚園の時期から漢字に親しめるよう、漢字教育をおこなってきました。現在でも園内の組名や園児氏名に漢字表記を用いるなど、生活の中で自然と漢字に親しみ、学べるよう工夫しています。

  • かわい幼稚園テレビ放送

    かわい幼稚園テレビ放送

    園内にスタジオを設け、オリジナルの視聴覚教材を制作していました。動画や映像教材を現代のように気軽に入手できなかった当時、「かわい幼稚園テレビ放送」として独自に創作した教材を学園で活用。専用機材を用いて番組の企画から出演、撮影までを教師と子どもたちでおこなう、先進的な教育を実践してきました。

  • みんなで体操

    みんなで体操

    みんなで一斉体操。「かわい幼稚園よい子の体操」で、今日も子どもたちが元気に体を動かしています。

  • 河合学園発表会

    河合学園発表会

    本多の森ホールの大ステージでおこなう河合学園発表会。子どもたちは練習した演技を身体いっぱいに表現します。「ドキドキしたけど、みんなに見てもらえてうれしかった。」大きな達成感に包まれるステージでした。子どもたちが工夫して作り上げる発表、表現の場は、日々の教育の中に引き継がれています。

    本多の森ホールでの河合学園発表会。令和元年まで実施